Mori Art Award

日本の現代アーティストのなかでも、とりわけ中堅作家が次のグローバルなステージへ羽ばたくための表彰制度です。
2年に一度開催される本アワードでは、過去2年間に発表された優れた展覧会や作品をもとに本財団が依頼した日本国内の推薦委員によってアーティストが推薦され、国際選考委員会による書類審査を経て4名のファイナリストが選出されます。その後、最終審査(プレゼンテーション等)を経て1名の最優秀賞受賞者を決定し、賞金1,000万円と受賞を記念した作品展示の機会(森美術館との共催)が提供されます。
ほか3名のファイナリストには、それぞれ賞金100万円が授与されます。最優秀賞受賞者は2026年2月に本ウェブサイトにてお知らせします。

2026国際選考委員会

片岡真実
森美術館 館長、選考委員長
ラーナ・デヴェンポート
南オーストラリア州立美術館 元館長[アデレード]
グレン・ラウリィ
ニューヨーク近代美術館 元館長
フランシス・モリス
テート・モダン 名誉館長[ロンドン]
スハーニャ・ラフェル
M+館長[香港]
ユージン・タン
ナショナル・ギャラリー・シンガポール 館長、シンガポール美術館 館長

2026推薦委員

趙 純恵
森美術館 アソシエイト・キュレーター
角 奈緒子
金沢21世紀美術館 学芸課長
木村絵理子
弘前れんが倉庫美術館 館長
中村史子
大阪中之島美術館 主任学芸員
徳山拓一
森美術館 キュレーター
椿 玲子
森美術館 キュレーター

PICK UP


一般財団法人森現代芸術財団(MoriCAF)は「森アートアワード2026」のファイナリストに
片山真理、小泉明郎、目[mé] 、山城知佳子の4名を選出しました。

※姓のアルファベット順、敬称略

片山真理

1987年生まれ、群馬在住
自身の身体の中で日々を生きることを制作の核に据え、その身体を生きた彫刻、マネキン、そして社会を映し出すレンズとして制作を行う。また、手縫い・手作りのオブジェと写真の組み合わせによって「自然、人工、正しさ」といった社会の規範的な考えを映し出し、それに挑戦する作品を作り続けてきた。作品制作の他に『選択の自由』を掲げた「ハイヒールプロジェクト」を開始。義足用の特注ハイヒールを装着し、歌手、モデル、講演など多岐に渡り活動している。主な展覧会に、「Performer and Participant」テート・モダン(ロンドン、2023年)、「home again」ヨー ロッパ写真美術館(パリ、2021年)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ」ジャルディーニ、アルセナーレ(2019年)、「六本木クロッシ ング2016展:僕の身体、あなたの声」森美術館(東京)など。https://marikatayama.com/

小泉明郎

Photo: Toru Yokota

1976年生まれ、神奈川在住
個人的な感情と集合的記憶の間の緊張関係を探求し、政治的、文化的、あるいは技術的な権力システムが個人をどのように形作るのかを考察する作品を発表している。ビデオ、ドローイング、彫刻に加え、近年ではVRやAIを取り入れた作品によって、強い表現をもって観客の感情を揺さぶりながら、国家権力、戦争、歴史、権力による抑圧や個々人の痛みなど、社会に潜在する様々な事象や声を浮かび上がらせる。主な展覧会に「シアターズ・オブ・ライフ」デ・ポン現代美術館(ティルブルフ、オランダ、2025年)、「地球がまわる音を聴く」森美術館(東京、2022年)のほか、VR演劇「縛られたプロメテウス」(2019年)など。https://www.meirokoizumi.com/

目[mé] 

Photo:後藤武浩

2012年結成
アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。連携を活かしたチーム・クリエイションによる制作活動を展開。観客を含めた状況/導線を重視し、「いつも我々の眼前にある”ただの世界”を、あらためて経験する」ような作品を試行する。主な展覧会に、「非常にはっきりとわからない 」千葉市美術館(2019年)、「たよりない現実、この世界の在りか」資生堂ギャラリー(東京、2014年)のほか、国内外で「まさゆめ」などのプロジェクトも行っている。「さいたま国際芸術祭2023」ではディレクターを務めた。http://mouthplustwo.me/

山城知佳子

Photo:鷹野隆大

1976年生まれ、沖縄と横浜在住
生まれ育った沖縄の複雑な歴史や地理的・政治的問題を、自身の身体を通して映像やパフォーマンスで探求。地域を超えた普遍的なトラウマや記憶の継承を問い、社会の分断や歴史の多層性に光をあてる。初期の作品では、過去を個人の存在から捉え、批評性のある表現で見る者に沖縄の記憶や歴史への新たな視点を提示。近年は沖縄を起点に東アジア地域まで視野を広げ、歴史の陰に埋もれた人々の身体や魂、声を掘り起こそうと試みている。主な展覧会に「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」アーティゾン美術館(東京、2025年)、個展「The Song of the Land」グルベンキアン・モダンアートセンター(リスボン、2024年)、個展「ベラウの花」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川、2023年)など。
https://ycassociates.co.jp/artists/2019/03/20/218/

森アートアワード2026は来年2月の国際選考委員による最終審査(プレゼンテーション等)を経て1名の最優秀賞受賞者を決定、賞金1,000万円と作品展示の機会(森美術館との共催)が提供されます。ほか3名のファイナリストには、それぞれ賞金100万円が授与されます。

2026国際選考委員会

片岡真実(森美術館 館長、選考委員長)
ラーナ・デヴェンポート(南オーストラリア州立美術館 元館長[アデレード])
グレン・ラウリィ(ニューヨーク近代美術館 元館長)
フランシス・モリス(テート・モダン 名誉館長[ロンドン])
スハーニャ・ラフェル(Ⅿ+館長[香港])
ユージン・タン(ナショナル・ギャラリー・シンガポール 館長、シンガポール美術館 館長)

森アートアワード2026推薦委員

趙 純恵(森美術館 アソシエイト・キュレーター)
角 奈緒子(金沢21世紀美術館 学芸課長)
木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館 館長)
中村史子(大阪中之島美術館 主任学芸員)
徳山拓一(森美術館 キュレーター)
椿 玲子(森美術館 キュレーター)